ネットワークエンジニアに大切な健康

ネットワークエンジニアは、データのやりとりを行うシステムや、そのデータをやりとりする経路そのものを担当するエンジニアのことを示している。IT業界といえば、プログラミングやパソコンのイメージが大きいが、それよりももっと分かりづらく理解しづらい分野と言えるだろう。

また、IT業界は激務と言われやすいが、ネットワークエンジニアは更に厳しく、健康面においても注意が必要である。というのも、担当が「今稼働しているシステム」だった場合、最も過酷な場合は、土日夜間を問わず、呼び出される可能性があるからだ。

なぜならば、システムに異常が発生した時、原因究明が即時にできる可能性は大変低い。そして、自分の担当している部分が原因である確率が、どれだけ低かったとしても、ゼロではない限り、現場待機や対応を手伝う必要が出てくることは、往々にしてあり得るのだ。

ネットワークは、多方面に影響をおよぼすインフラである。データの中継や制御を行う装置の設定ミス、一本一本のケーブルの故障が原因で、システム(細かく言えばサーバやストレージ)が停止してしまう危険性をはらんでいる。また、あまり一般には知られていない製品の知識が求められたり、統計情報から原因究明をする場合もあり、想像している以上に過酷かつ技術が問われる。このため、技術の高いエンジニアは非常に重宝されるが、秀でればそれだけ、重要なシステムを任される傾向があり、体力や精神の両面で、健康であることが求められる。